> > パナソニックのHIT太陽電池、出力温度係数が-0.258%に

パナソニックのHIT太陽電池、出力温度係数が-0.258%に

 印刷 記事を保存
パナソニックのHIT太陽電池、出力温度係数が-0.258%に

モジュール写真

パナソニック エコソリューションズ社(大阪府門真市)は5月24日、同社のシリコン系太陽電池モジュール「HIT®」の出力温度係数が-0.258%/℃(※)を達成したと発表した。

出力温度係数とは、太陽電池モジュールの温度が1度変化したときの最大出力の変動率のこと。同社調べでは、この数字は非集光型シリコン系太陽電池モジュールの量産レベルとして、2017年5月18日現在、世界最高水準となる。

同社のこれまでの出力温度係数は-0.29%/℃。今回、量産レベルで、0.032ポイント上回る-0.258%/℃への技術向上を実現した。

これにより、夏場の高温時における発電効率の低下を半減できるとしている。

太陽電池(セル)を実装するモジュールは、温度が上昇すると変換効率が低下するため、出力が低下する。その低下度合いを表した指標が出力温度係数。

高温時に発電効率が低下する太陽電池

2016年度の太陽光発電協会表示ガイドランによれば、一般的なシリコン系太陽電池の出力温度係数は-0.50%/℃。これはモジュール温度が1℃上昇することで変換効率が0.50%低下することを意味している。

例えば、夏季に想定されるモジュール温度(75℃)では、変換効率が25℃時より25%低下することになる。

これに対して出力温度係数-0.258%/℃の同モジュールは、変換効率の低下を約半分に抑えることになる。

同社は、同モジュールの特長のひとつである変換効率(定格)と、この温度特性を合わせることで、75℃時の変換効率は一般的なシリコン系に比べて46%向上するため、太陽電池が弱いとされる夏場でもしっかり発電するとしている。

ヘテロ接合技術の改善で効率低下を防ぐ

今回の成果は、同社独自のヘテロ接合技術の改善をさらに進化させることで得られたもの。すでに2016年4月生産分の商品から関連技術の導入を開始している。

ヘテロ接合は、結晶シリコン基板表面をアモルファスシリコン膜で覆うことで、太陽電池に必要な接合形成を行う技術。シリコン基板表面付近に多数存在する欠陥を補償するパッシベーション性能が優れていることが特長だ。

※:第三者測定機関が測定値(IEC 61853-1準拠)から算出した平均値

変換効率のモジュール温度依存性 ※一般的なシリコン系太陽電池で規格化

変換効率のモジュール温度依存性 ※一般的なシリコン系太陽電池で規格化

※2:第三者測定機関が測定値(IEC 61853-1準拠)から算出した平均値

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.