> > 2016年度、特高・高圧発電設備の接続検討件数は25%アップ

2016年度、特高・高圧発電設備の接続検討件数は25%アップ

 印刷 記事を保存

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は6月28日、2016年度(2016年4月~2017年3月)における一般送配電事業者と同機関が系統アクセス業務で対応した「事前相談」、「接続検討」、「契約申込み」の受付・回答状況に関する情報を取りまとめ公表した。

この調査は2016年4月1日以降の、同機関と一般送配電事業者における系統アクセス業務の内、最大受電電力500kW以上の発電設備等の案件を対象としている。

ただし、調査期限末日時点(2018年3月31日)において回答予定日を超過して継続検討中(未回答)である接続検討の案件の総数に限り、2015年3月以前に受け付けた案件も含め集計した。

事前相談・接続検討件数ともに東京電力PGがトップ

事前相談受付件数 及び 昨年度との比較

事前相談受付件数および昨年度との比較
こちらをクリックすると拡大します

2016年度に受け付けた事前相談の件数は15,519件(特別高圧3,586件、高圧11,933件)だった。前年度比では8%増。

受付会社別にみると、トップは東京電力パワーグリッド(PG)で3,882件(同487件、同3,395件)。中部電力が3,472件(同412件、同3,060件)、関西電力が2,076件(同456件、同1,620件)と続く。

受け付けた接続検討の件数は2,901件(特別高圧835件、高圧2,066件)。前年度比では25%増。

受付会社別にみると、トップは東京電力PGで811件(同128件、同683件)。中部電力が453件(同62件、同391件)、東北電力が415件(同231件、同184件)と続く。接続検討の件数は、九州電力のみが前年度比でマイナスとなっている。

電源種別件数(電源接続案件募集プロセスを除く)をみると、トップは太陽光で69%(2,005件)、続いて風力13%(368件)、バイオマス11%(335件)。一方、前年度は、トップが太陽光で75%(1,731件)、続いてバイオマス7%(175件)、風力7%(165件)となっている。

接続検討への回答、3カ月超過が23%

接続検討 受付件数 及び 昨年度との比較

接続検討の受付件数および昨年度との比較
こちらをクリックすると拡大します

接続検討の回答件数は2,753件で、このうち標準期間とする3カ月の回答予定日を超えたものが633件(23.0%)あった。回答予定日超過理由のトップは受付者都合(特殊検討、検討量大)で38%。続いて、受付者都合(申込集中)が33%、申込者都合(申込内容変更)が17%だった。

2017年3月末時点において接続検討の回答予定日を超過し、かつ検討継続中(未回答)である件数は96件。前年比でみると48%減。受付会社別にみると、トップは東京電力PGの50件。

その主な要因として、

       
  • 一般送配電事業者において検討事項が多岐にわたり、検討に時間を要しているため
  •    
  • 申込者において申込後に申込内容の変更等を行ったため
  •    
  • 申込者による申込書不備(必要検討資料の未提出等)により時間を要しているため

の3つをあげている。

なお、電源接続案件募集プロセスの募集要領に基づく接続検討の申込みについては集計外。2017年3月末時点において実施中の、電源接続案件募集プロセスは30件、また2件が完了案件となっている(2015年4月からの累積値)。

契約申込みのトップは東電PG、件数は太陽光、連系容量は火力

平成28年度契約申込み受付件数 及び 昨年度との比較

平成28年度契約申込み受付件数および昨年度との比較
こちらをクリックすると拡大します

2016年度に受け付けた契約申込みの件数は1,863件(特別高圧428件、高圧1,435件)。前年度比で32%増(459件増)となった。

受付会社別にみると、トップは東京電力PGで538件(同65件、同473件)。昨年度トップだった九州電力は270件減の177件だった。

電源種別に件数をみると、トップ3は太陽光78%(1,462件)、風力9%(168件)、バイオマス7%(123件)。前年度のトップ3は、太陽光86%(1,212件)で、一般水力4%(58件)、バイオマス4%(56件)だった。

電源種別の連系容量の割合をみると、トップ3は火力47%(11,128MW)、太陽光19%(4,465MW)、風力16%(3,663MW)。前年度のトップ3は、火力78%(23,422MW)、太陽光14%(4,271MW)、バイオマス4%(1,068MW)だった。

なお九州電力は、2014年12月末に、九州本土において、太陽光発電の接続済・承諾済の合計が接続可能量(30日等出力制御枠)に到達。

また、5月25日に風力発電設備についても、接続済、承諾済および接続契約申込み量の合計が、接続可能量(30日等出力制御枠)の180万kWに到達。

そのため、太陽光発電に続いて、風力発電でも、それ以降の接続契約申込み受付分については、無制限・無補償での出力制御に同意することが前提となっている。こうした状況が契約申込み件数の大幅減に影響したとみられる。

契約申込みへの未回答は140件

契約申込みは、固定価格買取制度(FIT)に定める認定発電設備の場合、接続検討の申込みと同時あるいは接続検討の回答受領前に契約申込みを行うことができる「同時申込み」と、通常の契約申込みがある。

標準検討期間(回答期間)は、「通常申込み」を6カ月、「同時申込み」を9カ月としている。この回答予定日を超過したものが、「通常申込み」で255件(20.9%)、「同時申込み」で77件(16.0%)あった。これには、回答予定日を設定する際、申込者と合意して検討期間を標準検討期間以上に設定し、6カ月を超過したものは含んでいない。

また、2017年3月末時点において回答予定日を超過し、かつ検討継続中(未回答)である件数は140件(「通常申込み」55件、「同時申込」85件)となっている。

受付会社別にみると、トップは九州電力で88件。回答予定日超過(検討継続中)の主な要因として、申込者による申込書不備と、申込者が申込後に申込内容の変更等を行ったことをあげている。

なお、今回発表された2016年度の情報は、同機関が5月に発表した2016年度第4四半期(2017年1月~3月)にあるデータなどと同じものである。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.