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日本気象協会、電力市場の取引価格をAIで予測する新サービス発表

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日本気象協会、電力市場の取引価格をAIで予測する新サービス発表

プライス予測システムの概要
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日本気象協会(JWA、東京都豊島区)は8月23日、日本卸電力取引所(JEPX)のスポット取引価格を人工知能(AI)によって予測する、「電力取引価格の予測(プライス予測)サービス」を8月28日(月)から開始すると発表した。同協会によると、民間気象会社として初のサービスとなる。

プライス予測では、スポット市場での30分ごと(1日48コマ)の予測価格(システムプライス)をオンラインで配信する。

プライス予測は、気温や日射量をはじめとした同協会独自の気象予測データを用いて、人工知能(AI)による解析技術をもとに予測を行っている。同協会の「電力需要予測サービス」や「太陽光発電出力予測サービス」のノウハウを活用し、電力の需要・供給を考慮したプライス予測の提供が可能となった。

これにより、小売電気事業者や発電事業者は、電力の市場調達コストを算出し、電力需要予測値に合わせた経済的かつ効率的な電力調達計画を作成するなど、電力取引の際の支援材料として活用できる。また、今秋には地域ごとの価格(エリアプライス)予測の提供を開始する予定。

オンライン配信で提供するデータ内容は、

  1. スポット市場の取引価格(30分単位、1日48コマ)
  2. スポット取引インデックス
  • DA-24(00:00~24:00 平均値)
  • DA-DT(08:00~22:00 平均値)
  • DA-PT(13:00~16:00 平均値) ※単位:円/kWh

発表回数は1日4回(2時、8時、14時、20時)。

小売電気事業者の電力調達計画の作成に活用

同協会は、サービス活用例として、小売電気事業者での電力調達計画の作成をあげる。小売電気事業者は、計画値同時同量制度(発電・需要の前日計画値と当日の実績値が30分単位で一致するように調整を行う制度)に基づき、必要な電力を事前に確保する必要がある。

とくに自社発電設備の少ない事業者は、翌日販売する電力の多くをスポット市場から調達する必要がある。日本気象協会のプライス予測は、市場調達コストを算出し、最適な調達計画を作成するなど、電力の調達・販売に関する経済的な取引の実現に活用できる。

用語解説

  • スポット市場:日本卸電力取引所(JEPX)によって開催される電力取引市場の一つ。翌日に受渡される電力は、30分単位(1日48コマ)で取引される。
  • システムプライス:日本全国の入札を合成して需要供給曲線を描き、売買を成立させたときの約定価格のこと。
  • エリアプライス:約定結果によっては、連系線に流せる電力量の制約により、約定価格をエリアで分けて計算する必要がある。このときに算出される価格のこと。
  • 計画値同時同量制度:小売電気事業者および発電事業者が、発電・需要の前日計画値と当日の実績値が30分単位で一致するように調整を行う制度のこと。計画値と実績値に差分が生じた場合、一般送配電事業者に対してインバランス料金を支払う必要がある。
盛夏期の電力取引価格の予測結果

盛夏期の電力取引価格の予測結果
天候、曜日などによる価格の時系列変化を的確に表現

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