
米卸大手の神明ホールディングス(兵庫県神戸市)は3月4日、食品リユースと用途開発事業を運営する新会社「神明 MOTT(モット)」(大阪府大阪市)を設立すると発表した。
新会社は食品ロスの削減を目的とした農産物、畜産物、水産物の販売、用途開発を行う。資本金は1000万円、神明ホールディングスが100%出資。企業理念には「私たちは『勿体ない』食品の流通活動を通じ、全ての人々の生活品質向上に、貪欲に取り組みます」を掲げる。
代表者に就任する吉本敬史氏は、長年食品卸業を営み、全国の生産者や外食企業と取引を行うなか、業界の食品ロスへの姿勢に疑問を感じてきたという。一方で、廃棄予備軍である食品の取り扱いを徐々に増やす中で、売り手・買い手双方にニーズがあると確信。食品のリユースを促進し、社会全体で食品ロスを削減していく為に、信頼性の高い流通機構の創設が不可欠だと考えるにようになった。
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