出光興産(東京都千代田区)は9月3日、オーストラリア・クイーンズランド州において、石炭と混焼が可能なバイオマス発電燃料用植物の植生試験と木質ペレット化試験を開始したと発表した。
このプロジェクトでは、権益85%を持つ既存のエンシャム石炭鉱山(クイーンズランド州)の遊休地・用役設備等を活用し、バイオマス発電燃料用として「ソルガム」を栽培。ソルガムは、降雨量が少ない、そのエリアでの生育に適しており、7月までに順調な生育が確認され収穫を行った。現在、ソルガムの木質ペレット化試験を行っており、2020年後半には木質ペレットの半炭化(ブラックペレット化)試験を予定している。木質ペレットを半炭化したブラックペレットは、従来の木質ペレットに比べて耐水性・粉砕性などに優れ、石炭と同様に取り扱うことができるため、石炭火力発電におけるCO2排出量低減が期待できる。