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(出所:気象庁)
気象庁は3月29日、2020年の日本付近における二酸化炭素の観測結果を公表した。日本付近の大気中の二酸化炭素濃度は年々増加を続けており、2020年も陸上、洋上、上空の観測すべてにおいて観測史上最高を更新した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動制限措置等の影響により、2020年の世界の人為起源の二酸化炭素排出量は、前年に比べ減少したことが、世界の二酸化炭素収支を公表している「グローバル・カーボン・プロジェクト(GCP)」より報告されている。しかし、その減少量は大気中の二酸化炭素濃度の自然の年々変動の範囲内であり、大気中の二酸化炭素濃度の観測データからは検出できなかった。
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