三井化学、日本初・バイオマスナフサでバイオプラを製造 豊田通商などと協業

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マスバランス方式によるバイオマス認証
(出所:三井化学)
クリックで拡大します マスバランス方式によるバイオマス認証 (出所:三井化学)

三井化学(東京都港区)は5月20日、日本で初めて、植物油廃棄物や残渣油を原料に製造する「バイオマスナフサ」によるバイオマスプラスチック製造を開始すると発表した。豊田通商(愛知県名古屋市)が、フィンランドのバイオマス燃料製造会社であるNeste社からバイオマスナフサを輸入し、三井化学がマスバランス(物質収支)方式による国産バイオマスプラスチックを製造する。

三井化学は、2021年度第3四半期(10月~12月)から第4四半期(2022年1月~3月)にかけて、大阪工場のエチレンプラント(クラッカー)に日本で初めてバイオマスナフサを原料として投入する。今回の取り組みで、原料からプラスチック製品が廃棄されるまでのライフサイクルにおけるCO2は石油由来ナフサ使用時に比べて大幅に削減されることが見込まれる。また、上流原料のみをバイオマス化するため、国産バイオマスプラスチックの品質は石油由来の既存品と変わらず、国産化によって持続可能なバイオマス原料から製造されていることのトレーサビリティも向上するという。

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