住友林業と神戸大、都市温暖化に適応した緑化を推進 9種の耐性・順応性検証

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検証の様子(出所:住友林業)
検証の様子(出所:住友林業)

住友林業(東京都千代田区)は7月21日、神戸大学と共同で、日本国内の緑化樹木9種について高温下での生理的反応を明らかにしたと発表した。高温下での樹種別の耐性、順応性を解明し、都市の温暖化に適応した緑化を推進することを目的としたもの。研究結果は国際科学雑誌 「TREES」に掲載された。

9種の樹木の中でヤマモモとシラカシの光合成能力は高温でも低下せず、加温で育成することにより光合成能力はさらに上昇。高温への耐性が高いとともに高温環境に順応した。一方で、生息域が暖温帯から亜熱帯であるタブノキは加温で育成しても、高温環境へは順応しなかった。生息域にとらわれず樹種ごとの高温耐性(高温環境で光合成能力の低下が小さいこと)と順応性(高温環境で生育していく過程で高温耐性を獲得すること)のスクリーニングを行うことが重要だとした。

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