経済産業省は7月26日、CO2を燃料や原料として利用する「カーボンリサイクル」技術の開発の進展・加速を踏まえ、「カーボンリサイクル技術ロードマップ」を改訂し公表した。今回の改訂では、進展のあった新たな技術分野(DAC、合成燃料)を新たに追記したほか、カーボンリサイクル製品(汎用品)の普及開始時期を従来の2050年頃から2040年頃に前倒しした。
カーボンリサイクルはCO2を資源として捉え、分離・回収し、コンクリート・化学品・燃料など多様な製品として再利用するとともに、大気中へのCO2排出を抑制する技術。脱炭素化に向けて、省エネルギー、再生可能エネルギー、CCS(CO2回収・貯留)などとともに鍵となる取り組みの一つとされている。