住友ゴム工業(兵庫県神戸市)は8月から、主力タイヤ工場の白河工場(福島県白河市)で水素活用に向けた実証実験を開始する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の採択を受けて実施するもので、タイヤ製造における将来の脱炭素化の検討と、福島県内陸部における水素エネルギーの地産地消モデルの確立を図る。
この実証実験は、タイヤの製造工程のうち、成型したタイヤの原型を金型に入れて加熱・加圧し、化学反応をおこして弾力のあるタイヤに仕上げる「加硫」にて行う。水素ボイラーを導入した際の課題となるNOx排出量のコントロールをはじめとした24時間連続運転における課題の抽出と解消を行い、将来的な生産エネルギーの水素転換による有効性評価を行う。