農産物にも温暖化の影響発生、その適応策は? 農水省2020年度版レポート

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農林水産省は8月27日、水稲をはじめ、果樹、野菜、花き、家畜などにおける地球温暖化の主な影響、それに対する各都道府県の適応策の取組状況等を取りまとめた「令和2年地球温暖化影響調査レポート」を公表した。

このレポートによると、たとえば、野菜のトマトでは、2019年と比較して、「着花・着果不良」、「不良果」、「生育不良」等の報告数が増加しており、年間を通して高温の影響が発生している状況がみられた。また、いちごでは、高温による花芽分化の遅れが発生しており、その適応策として、クラウン部の冷却、育苗期の屋根散水、培地の昇温抑制といった対策が行われている。一方、近年の高温に対応するためには複数の対策を組み合わせる必要があり、各種資材・設備を必要とする対策では、導入コストや作業時間の増加が普及上の課題となっていることが報告されている。

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