伊藤園、お茶由来の染色剤を開発 製造時排出の茶殻をアップサイクル

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茶殻染色剤を使用した革製品の一例(出所:伊藤園)
茶殻染色剤を使用した革製品の一例(出所:伊藤園)

伊藤園(東京都渋谷区)は9月13日、同社独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用し、茶殻をアップサイクルしたお茶由来の「茶殻染色剤」を開発したと発表した。2021年度中に、加工工程で「茶殻染色剤」を使用した製品を市場展開する予定だ。

「茶殻染色剤」は、緑茶飲料の製造時に排出される茶殻を原料とし、生地の加工工程において使用する染色剤。同社によると、「茶殻染色剤」で加工した製品は、茶殻に含まれる緑茶成分のカテキンにより、抗菌・消臭効果を備えているほか、緑茶成分に含まれるタンニン(カテキンなど)の働きにより、革製品の製造で不可欠な鞣(なめ)し工程において原料皮の防腐性を高め、変形を抑える鞣剤(じゅうざい)として活用できるという。

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