京大ら、常温・常圧でCO2を多孔性材料へ変換

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左)常温・常圧の CO2から作られる PCP/MOF の結晶構造。(右)ピペラジンと CO2により架橋性配位⼦が形成され、同時に亜鉛イオン(Zn2+)と反応し、PCP/MOF が形成される(出所:京都大学アイセムス)
クリックで拡大します 左)常温・常圧の CO2から作られる PCP/MOF の結晶構造。(右)ピペラジンと CO2により架橋性配位⼦が形成され、同時に亜鉛イオン(Zn2+)と反応し、PCP/MOF が形成される(出所:京都大学アイセムス)

京都大学アイセムスの堀毛悟史准教授、京都大学工学研究科博士課程学生の門田健太郎(現・オレゴン大学JSPS海外特別研究員)らの研究グループは、10月8日、常温・常圧下において二酸化炭素(CO2)を有用な多孔性材料へと変換する新しい手法の開発に成功したと発表した。

多孔性材料はその内部にミクロな穴(細孔)を無数に持つ固体で、浄水器や空気清浄機に使用されている活性炭やゼオライトなどがある。近年、多孔性材料の研究は発展しており、エネルギー貯蔵からガス分離まで幅広い分野で用いられている。今回の研究では、金属イオンと有機分子からなるジャングルジムのような構造を持つ多孔性材料である多孔性金属錯体(PCP/MOF)に注目した。

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