王子、セルロースを補強繊維とした新素材を開発 プラ使用量最大70%削減

王子ホールディングス(東京都中央区)は12月16日、植物原料由来であるセルロースを補強繊維とした「セルロースマット」を開発し、サンプル提供を開始したと発表した。従来のポリプロピレン樹脂(プラスチック)と比較して、石油由来のプラスチックの使用量を最大で約70%削減することができ、自動車部材などへの適用が想定されている。
同素材は、不織布を製造する同社独自の技術「Totally Dry Systemプロセス(TDS)」を活用して製造するもので、植物原料由来のセルロース繊維とポリオレフィン系繊維が均ーに分散されており、低密度で柔らかいため、絞りのある立体的な形状にも成形でき、良好な樹脂含浸性があるのが特長だ。また、熱加工することで、プラスチックより変形に強く、割れにくいセルロース樹脂成形体となるほか、同社が手がけるCNFシートなどの機能性素材を貼り合わせることで、剛性などの性能を向上させることもできる。
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