東急建設、地下水汚染の浄化期間を20~40%短縮する技術を開発

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VOC分解フロー図(出所:東急建設)
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東急建設(東京都渋谷区)は2021年12月27日、VOC(揮発性有機化合物)汚染地下水に対する特殊薬剤を用いた「バイオスティミュレーション」技術を開発したと発表した。実汚染サイト試料を用いた実証実験で従来技術と比較したところ、地下水中に阻害物質がある場合、20~40%の浄化期間の短縮となったという。今後、実工事への展開を進めていく。

バイオスティミュレーションは、汚染地域にもともと生息している土着微生物を活性化して、汚染物質の分解を促進させようという手法。VOC地下水汚染対策として、同技術は低コストであり、環境への負荷が少ない等のメリットから原位置浄化(その場で浄化すること)として広く適用されている。一方、従来の薬剤(水素供与体)を用いる「バイオスティミュレーション」法では、対象とするサイトの状況次第(pH、硫酸イオン濃度等)で、分解微生物の生育環境の醸成に時間がかかり、浄化期間が長期化する場合があったという。

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