栗田工業ら、微生物発電セル開発 数年以内にCO2排出ゼロの排水処理実現へ

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(左)微生物燃料電池排水処理プロセスの仕組みについて/(右)スケールアップ装置(出所:栗田工業)
(左)微生物燃料電池排水処理プロセスの仕組みについて/(右)スケールアップ装置(出所:栗田工業)

栗田工業(東京都中野区)は1月20日、排水中の有機物を電気エネルギーに変換することのできる微生物発電セルを開発し、「微生物燃料電池」としての実用化に向けたスケールアップに成功したと発表した。今後は同電池を組み込んだ排水処理装置の実用化に向けて、実排水での適用評価を開始する。

同社は今回、実規模サイズでは他に例のないCODCr除去速度20kg/m3/d、発電量200W/m3という世界最高レベルの性能を達成した。同社はこれまでにも微生物燃料電池を中心とした排水処理の装置構造や運転方法など、10件以上の特許を出願しており、実排水への適用評価を開始することでさらなる性能改善を進める方針で、数年以内にCO2排出量実質ゼロの排水処理の実現を目指すとしている。

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