三井物産(東京都千代田区)は2月1日、メタンからクリーン水素を製造する次世代技術を開発するカナダの企業EKONA Power, Inc.社に出資したと発表した。今後、国内水素製造において、同社の技術を活用した事業展開を目指す。
EKONA社は、メタン熱分解と呼ばれるメタンから水素と固体炭素を取り出す技術を開発している。同技術は従来の水蒸気改質(※)による水素製造技術と比べて、同程度の製造コストに抑えながらも製造過程におけるCO2排出量の削減を実現する。またこの技術は、大部分の炭素分が固体炭素として生成されるため、CO2の処理が必要なく、既存の天然ガスやLNGのインフラを活用しながらクリーンな水素を製造できるのも特徴だ。