IPCC報告書「気候変動が広範囲に悪影響」 適応の「限界」も指摘

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国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2月28日(日本時間)、気候変動の影響や適応・脆弱性について、最新の科学的知見をまとめた第6次評価報告書(AR6)第2作業部会報告書(WG2)の政策決定者向け要約(SPM)を公表した。同報告書では、人為起源の気候変動が自然の気候変動の範囲を超えて、自然や人間に対し「広範囲にわたる悪影響とそれに関連した損失と損害を引き起こしている」と初めて明記した。

報告書では、地球温暖化の進行に伴い、損失と損害が増加し、多くの自然・社会システムが「適応の限界」に達する可能性が高いことも示した。また、地球温暖化が短期のうちに1.5℃に達しつつあると指摘。「複数の気候ハザードの不可避な増加を引き起こし、生態系と人間に対して複数のリスクをもたらす可能性が高い」と警鐘を鳴らした。

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