国際エネルギー機関(IEA)は3月8日、2021年の世界全体の二酸化炭素排出量が363億トンとなり、過去最高になったと発表した。新型コロナウイルス流行前の2019年を上回る結果で、同機関は「主に中国によるもの」と分析した。
地域別でみると、ほとんどの地域で増加が確認された。中でも中国は、2020年と2021年の2年間における排出量の増加量は5%だが、同期間における世界の他の地域が減少した総量を相殺する分に相当し、2年間で7億5000万トンも増加した。2021年の中国のCO2排出量は119億トンを超え、世界全体の33%を占めた。なお米国と欧州連合(EU)は7%程度、日本の増加分は1%にも満たなかった。