
三菱重工エンジニアリング(神奈川県横浜市)は5月11日、CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUSビジネスを加速させるため、CCUS実現に向けた関連プロジェクトの検討やインフラ整備が進むカナダに脱炭素事業の営業拠点を設立したと発表した。同社が有するCO2回収技術を、タイムリーな営業活動のもとに推進し、カナダにおけるプレゼンス向上を図る。
カナダは現在、環境保全の取り組みを推進するなど、CCUSの有望市場に位置づけられている。2019年には連邦炭素税を導入。2030年までに段階的に税額を増やしていく予定で、各州においても脱炭素関連プロジェクト向けの補助金制度が導入されている。また、輸送や貯留といったCCUSを成立させるための各種インフラも整備されつつあり、アルバータ州、サスカチュワン州をはじめとした各州で、数多くのプロジェクトについて具体的な検討が進められている。
同社は今回、カナダ西部のアルバータ州カルガリーに脱炭素事業の営業拠点「Mitsubishi Heavy Industries Engineering(Calgary Branch Office)」を設立。これにより、
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