東邦ガス(愛知県名古屋市)は5月13日、工場などで発生する排ガス等を対象としたCO2分離回収技術の確立に向けて、実証試験を開始すると発表した。
この取り組みは、同社技術研究所(同・東海市)内にCO2分離回収システムの評価設備として、膜分離装置と物理吸着装置を導入して行われる。実際の工場排ガスやさまざまな成分・温度・圧力の模擬ガスに対して、比較的コンパクトで導入が容易な、CO2を選択的に透過させる膜を用いて分離する「膜分離法」や、吸着材にCO2を選択的に吸着させて分離する「物理吸着法」を用いたCO2分離回収システムの性能を評価する。