日本ガイシ(愛知県名古屋市)、恵那市、中部電力パワーグリッド(同)は3月6日、同市内で災害などによる停電発生時を想定した地域マイクログリッドの発動試験を行った。太陽光発電設備(300kW)とNAS電池(1,200kWh、200kW)から、既存の配電線経由で、避難所を含む地域の電力供給範囲に電力を供給できることを確認した。今後、地域の災害対応力強化策として実証・運用を進める考え。
地域マイクログリッドとは、地域内の蓄電設備や再生可能エネルギーなどにより電力を地産地消する仕組み。有事の際には配電網から独立して地域内で電力を供給できる。従来の地域マイクログリッドは専用の送電線(自営線)による電力供給が主だったが、中部電力パワーグリッドの既存の配電網を活用することで、追加コストをかけずにより広範囲へ電力供給が可能になるという。