地球温暖化でアマゾン熱帯雨林が21世紀中に枯死へ 国立環境研などが予測

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マナウス近郊に広がるアマゾンの浸水林(出所:国立環境研究所)
マナウス近郊に広がるアマゾンの浸水林(出所:国立環境研究所)

国立環境研究所(NIES)は8月20日、地球システムモデルによる長期予測分析の結果を公表し、21世紀中にアマゾン熱帯雨林の枯死が始まるとの見通しを示した。NIESのほか、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京大学による研究グループが実施した分析で、複数の地球システムモデル予測においてアマゾン枯死が生じることを特定し、そのメカニズムを明らかにした。

地球温暖化進行と農地転換による生態系崩壊

アマゾンは世界最大の熱帯雨林で、多種多様な生態系を抱え、植物の中に膨大な炭素を貯蔵し、地球規模の気候状態を決める上で重要な役割を果たしている。一方で、このまま気候変動と森林破壊が進み、ある臨界点「ティッピングポイント」を超えてしまうと、多様な生物種を擁する熱帯雨林からサバンナのようなより乾燥した生態系へと移行する可能性がある。

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