サステック、地熱発電運用で実証実験 両備HDと

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Sustech(サステック/東京都港区)と両備ホールディングス(岡山県岡山市)は7月12日、サステックが開発する分散型電力運用システム「ELIC」を活用した、地熱発電の運用に関する共同実証実験を開始すると発表した。

地熱発電は太陽光発電に比べて発電可能エリアが限られる一方、昼夜問わず熱エネルギーを取り出すことが可能だ。実証実験は、蓄電池利用や電力市場での運用等を想定して進める。

「ELIC」は、再生可能エネルギーを用いた分散型電源の管理・運用を複合支援するエネルギープラットフォーム。発電された再エネを管理し、自家消費や余剰電力の売電、環境価値の市場取引など、企業独自のエネルギー戦略に沿って様々な形で運用できる。太陽光発電だけでなく他の再エネを用いた電力の運用も想定して開発を進めており、今回、両社は両備HDが保有するベースロード電源の地熱発電所(大分)で、地熱発電による電力運用実証実験を開始する。

両備HDはカーボンニュートラル化に向け、再エネ発電による電力の自社利用(自己託送並びにオフサイトPPA)や市場での売買による収益化も見据えており、「ELIC」を活用した同実証実験を通じて、再エネ電源の戦略的な運用体制の実現を目指している。

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