マイクロ波化学、廃プラリサイクル新設備

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11月1日、マイクロ波化学(MWCC/大阪府吹田市)が取り組む「マイクロ波プロセスを応用したプラスチックの新規ケミカルリサイクル法の開発」において、国内初となる1日あたり1トンの処理能力を持つマイクロ波を用いた汎用実証設備が完成したと発表した。
同設備では、プラスチックにエネルギーを直接伝達できるマイクロ波技術によって、従来の熱分解プロセスに対して約50%の省エネ効果を実現する。
設備の大規模化とプラスチック分解実証へ
今後は、年間1万トンの処理能力工場に向けて、2025年までに化学メーカーなどと共同開発を行うとともに、同事業を通じてマイクロ波プラスチック分解技術「PlaWave®」を確立し、2030年の国内の省エネ効果量として3.9万kl(原油換算)を目指す考えだ。
なお同社は新設備を利用して実証試験を開始した。実証では廃棄プラスチックを原料として回収するため、ポリプロピレンやポリスチレンなどをモデルターゲットとして設定し検証を進めている。詳細は以下のとおり。
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