東洋インキとマルアイ、業界初の再生可能な導電性シート開発 プラ廃棄削減へ

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導電性シート「SCS(Super Clean Sheet)」(出所:マルアイ)
導電性シート「SCS(Super Clean Sheet)」(出所:マルアイ)

東洋インキ(東京都中央区)と化成品メーカーのマルアイ(⼭梨県市川三郷町)は1月25日、「リサイクル可能な導電性シート」を共同開発したと発表した。マルアイの導電インキと高度な印刷技術に、東洋インキの脱離技術を組み合わせることで、導電シートが有する表面抵抗値や真空成型性などを損なわずに導電インキを脱離させることに成功したもの。印刷した導電層を脱離できる導電シートの開発は業界初となる。

リサイクル可能な導電性シートの構成(出所:マルアイ)
リサイクル可能な導電性シートの構成(出所:マルアイ)

プラスチック基材と導電インキの間に脱離層

導電性シートとは、プラスチック基材に導電・帯電防止インキをコーティングしたもので、主に電化製品や自動車に使われる電子部品を、静電気から保護する搬送用の導電トレイやキャリアテープに活用されている。このようなプラスチックに施された印刷は、基材からの分離が難しくリサイクル促進を阻害する要因の1つとなっている。

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