環境マネジメントシステム活用しデュー・ディリジェンス実践 環境省が手引書

環境省は5月8日、企業の環境マネジメントシステム(EMS)を活用して、バリューチェーン全体を含む環境への負の影響を特定・防止・軽減するための「環境デュー・ディリジェンス(DD)」を実践する方法について解説したハンドブックを公表した。
環境省は、日本企業は世界的に見てEMSの導入が多く、また、EMSのプロセスとDDのプロセスには類似点や接続点が多くあるとして、別々に取り組むのではなく、企業の全社的なリスク管理システムに統合して、包括的に実施すべき要素だと指摘する。
そこで、EMSを発展させて、経済開発協力機構(OECD)が求めるDDプロセスを実施するため、EMS等の既存の企業のリスクマネジメントとの関係を整理し、どう組み合わせられるか、また、DDの実践に向けて充実すべき点などについて解説している。