政府、気候変動の悪影響に伴う損失・損害支援パッケージを公表

日本政府は11月15日、気候変動の悪影響に伴う損失と損害(ロス&ダメージ)支援パッケージを公表した。人材育成、早期警戒システム整備といった事前の備えから、災害リスクの管理、「より良い復興」まで、これまで実施してきた幅広い支援内容をまとめたもの。国際社会と協力しつつ、ロス&ダメージに対する支援を包括的に提供していくとしている。
そのうちの新たな取組として、環境省は、新たにイニシアティブを立ち上げた。日本の有志企業との連携の下で取り組む体制をつくり、アジア地域で先行的に早期警戒システムのプロトタイプを構築し、導入に向けた道筋を付けることを目指す。これにより、アジア太平洋地域において、日本の民間企業による早期警戒システムの導入(観測機器の整備、観測データの分析・予測、気候情報サービスの提供等)や早期警戒システムを活用した事業展開(損害保険など)を促進する。