パナソニックホールディングス(大阪府門真市)は12月6日、間伐材や木材の切れ端などの廃材を活用した、植物由来のセルロースファイバーを高濃度に樹脂に混ぜ込んだ「完全生分解」の成形材料を開発したと発表した。
植物由来のポリ乳酸を含む複数の生分解性樹脂をブレンドし、適正な添加剤を加えることにより、1 mmの薄肉成形も可能な生分解性と高弾性率を両立する成形材料を実現したという。また、従来品の「kinari」(セルロースファイバー55%)同様、着色自由性が高い白色の樹脂ペレット化に成功、素材そのものを褐色化させることも可能で、木質感などの高いデザイン性も実現できる。