ANA、CO2排出削減目標がSBT認定を取得　アジアの航空会社で初

ANAホールディングス（ANA HD／東京都港区）は12月9日、同社の温室効果ガス（CO2）排出削減目標が、「Science Based Targetsイニシアチブ（SBTi）」から、パリ協定の目標を達成するために必要な科学的根拠に基づいた目標（SBT：science-based targets）として認定されたと発表した。ANA HDによると、SBT認定を受けるのは、アジアの航空会社で初めて。

ANAグループは、2030年度までに、航空輸送において、有償輸送量（RTK）あたりのCO2排出量（原単位あたりのCO2排出量）を2019年度比で29％削減するという目標を掲げた。この目標は、飛行中に使用される航空燃料から排出される直接排出と、燃料の生産過程で排出される間接排出の両方を削減することを意味している。加えて、2030年度までに、施設や空港車輛で使用される電気や燃料から発生するCO2排出量を、2019年度比で27.5％削減するという目標を掲げた。これらANAグループの事業活動から排出されるCO2排出削減の目標は、温暖化を2℃未満に抑えるために必要な水準と整合していると認定された。