環境スタートアップ振興、需要創出・産業形成・人材育成で支援強化へ

環境省は5月27日、環境スタートアップの支援における今後の政策的方向性を明らかにした。気候変動対策や循環経済、生物多様性保全分野でのイノベーションを加速させるうえで、スタートアップが果たす役割の重要性が増しているとの認識のもと、従来の支援策を見直し、さらなる拡充を図る。今後、「需要創出」「産業形成」「人材育成・基盤整備」の3本柱で支援を強化する方針だ。

「勉強会」踏まえ政策スコープの見直しと施策の3本柱を提示

新たな方針では、これまでのエネルギー起源CO₂の削減に偏重していた支援対象を見直し、これまで手薄だった「メタン等の非エネルギー起源温室効果ガス削減」や「循環経済」「ネイチャーポジティブ（自然再興）」「気候変動への適応策」といった分野にも焦点を当ててた政策拡大の方針を打ち出した。