「自分一人が行動しても脱炭素化は進まない」諦める若者目立つ、博報堂調査

博報堂(東京都港区)は4月11日、第6回「生活者の脱炭素意識&アクション調査」を実施し、その結果を公表した。若年層は脱炭素社会に向けた行動の実施率が高い一方で、「自分一人の行動が影響を与えられると思わない」といった諦めの気持ちがある人が多いという傾向が見られた。
調査は、同グループでSDGsプロジェクトを手がける組織「博報堂SXプロフェッショナルズ」が、2024年10月15日・16日に実施し、15〜79歳男女1442名から回答を得た。
ここ1年で気候危機を実感した人は7割超、海外の災害による影響は減少傾向
直近1年の間に「気候危機を実感した(「非常に実感」+「やや実感」の合計)」と回答した人は約7割に上った。
どのタイミングで気候危機を実感するかを尋ねたところ、「豪雨などの異常気象が多発したとき」(57.9%)が最も多く、次いで「外に出て猛烈な暑さを感じたとき」(54.5%)、「日本国内で最高気温が過去最高を観測したとき」(53.8%)が続いた。