同時市場の導入に向け本格検討開始、第7次エネ基方針受け 再エネ拡大に対応

経済産業省は、電力市場における需給調整の効率化と安定供給を確保するための新たな取引方法である「同時市場」の導入に向け、本格的な検討を開始した。2月18日に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」において方針が示されたことを受け、「同時市場の在り方等に関する検討会」での議論を再開。同月19日に開催した第13回会合では、これまでの議論整理や今後の方向性、制度設計に関する論点整理などが行われた。
再エネ大量導入による発電量変動に対応
同時市場とは、電力の供給量(kWh)と調整力(ΔkW)を同時に取引する仕組み。再生可能エネルギーの普及による発電量の変動に対応することで、電力市場の効率化やコスト削減、安定供給を実現することを狙う。