2024年の気温上昇が1.5度に到達、史上最も暑い年になる見込み
世界気象機関(WMO)は11月11日、2024年の世界平均気温が過去最高となることを示す報告書「State of the Climate 2024 Update for COP29」を公表した。温暖化の進行と異常気象の影響が、経済や人々の生活に深刻な損害を与えているとして、長期的な気温上昇を1.5度以内に抑える努力を続けるとともに、適応と対策の強化を求めた。
一時的な気温上昇のパリ協定への影響は
報告書によると、2024年1月から9月の世界平均気温は、産業革命前(1850年〜1900年)の平均気温を1.5度(±0.13度)上回る見込み。この記録的な温暖化は、エルニーニョ現象による一時的な影響と、温室効果ガス(GHG)濃度の増加による長期的な影響が主な要因だという。