東京ガス(東京都港区)は3月15日、低コストなグリーン水素製造に向けた水電解用セルスタックの共同開発において、その重要構成部品である水電解用触媒層付き電解質膜(水電解用CCM)の高速量産化技術を確立したと発表した。
今回、SCREENホールディングス(京都府京都市)との共同開発において、ロールtoロール方式で用いられる触媒塗工技術を用いて、電極面積800cm2超サイズの水電解用CCMの製作に成功した。また、所定の電解性能(電解効率83%以上(試験条件:60℃、2A/cm2))を達成し、量産化技術を確立した。これにより、数十層の積層で100kW級(水素製造量20Nm3/h級)のセルスタックを製作可能だという。