「カーボンクレジット」を基礎から学べる講座をオンデマンド配信

日本ビジネス出版(東京都港区)は「脱炭素ビジネス基礎講座 カーボンクレジット基礎講座」のオンライン配信を開始した。受講料は22,000円(環境ビジネスオンライン 有料会員価格19,800円)。オンデマンド形式での講座で、受講者は期間内であればいつでも繰り返し視聴できる。視聴期間は、申込後の翌週水曜日に事務局から視聴方法の案内を受け取ってから30日間。
- 日本ビジネス出版−カーボンクレジット基礎講座
カーボンクレジット事業や商品開発を検討する企業や、購入を効果的に行いたい企業などに向けた内容で、カーボンクレジットの基礎知識や考え方を理解し、国際的な動向や企業の事例をインプットできる。講師は国内の環境金融の先駆者とも言われる吉高まり氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)が務める。
カーボンクレジットの市場規模、今後10年でさらに10倍に

カーボンクレジットは、温室効果ガス(GHG)排出量の実質ゼロを目指す上で重要とされる。経済活動の中では発生が不可避となるGHGの相殺手法であることから新たな事業としても注目され、カーボンクレジットの市場規模は今後10年でさらに10倍になるとも言われている。
2023年4月には、商船三井が世界最大規模となる累計約20万トンの技術系CDR(二酸化炭素除去)クレジットの長期購入契約を締結したと発表。カーボンクレジットの販売については、直近でも総合商社大手の丸紅、自治体として新潟県などが新事業として取り組んでいる。
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新規事業や自社の商材にカーボンクレジットを活用し、かつ競争力を持たせるためには、把握しておくべきことや慎重に検討すべき選択肢が多い。たとえば「見せかけの環境対応」と揶揄されるケースもあり、将来の温暖化対策に効果があるかどうかは不明確であるとする国際社会からの意見もある。これらを理解せずに導入し、公正な活用になっていないことが後に事実として判明した場合、株主や社会からの評判を落とすことにも繋がりかねない。
本講座はカーボンクレジットの基礎知識や考え方の理解を促し、国際的な動向や企業の事例をインプットするのに役立つとともに、そうしたリスクに備えることにも役立つ。
プログラム
カーボンクレジットとは
カーボンクレジットの主な取引制度
排出権の意義
カーボンクレジット市場の外観
カーボンクレジット対象事業
カーボンクレジットの種類
カーボンクレジットの分類
カーボンクレジット(パリ協定第6条)
二国間クレジット制度(JCM)の概要
J-クレジット制度の概要
J-クレジットの価格
カーボンクレジットの活用(国際的なイニシアティブとの対応関係)
自然エネルギー由来証書の比較
CORSIAの概要
カーボンクレジットの活用(企業の活用事例)
国内のカーボンクレジットの位置づけ
企業事例(GHG削減のロードマップ / サステナビリティ・リンク・ボンド発行)
ボランタリーカーボンクレジットを巡る動向
自主的炭素市場拡大に関するタスクフォース(TSVCM)
TSVCMのコアカーボン原則
各国の排出権制度・市場の動向
排出量取引制度導入国の例
EU-ETS(Emissions Trading System)の概要
排出量取引の制度設計の考え方:市場価格安定化措置
日本のカーボンクレジット市場の展望
GXリーグ基本構想
GXリーグとカーボン・クレジット市場の関係
排出量取引の制度設計の考え方:GXリーグの段階的発展
講師

東京大学教養学部客員教授。ミシガン大学環境・サステナビリティ大学院(現)科学修士。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士(学術)、同学非常勤講師(担当:環境ビジネスデザイン論)。国内外で環境金融コンサルティング業務に長年従事した経験を活かし、現在は、サステナブル経営やファイナンス、気候変動対応を中心に多様なセクターに対しアドバイス等を提供。三菱UFJ銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券兼務。中央環境審議会地球環境部会、金融庁「サステナブルファイナンス有識者会議」、農林水産省「食料・農業・農村政策審議会」、2025年日本国際博覧会協会脱炭素ワーキンググループ等の各種審議会等委員に従事。東京都国際金融フェローも務める。
【参考】