神戸製鋼所、「低炭素鉄源」の事業化を検討 オマーンで

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関係者の集合写真(出所:神戸製鋼所)
関係者の集合写真(出所:神戸製鋼所)

神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は4月10日、三井物産(東京都千代田区)とともに、オマーンにおいて低炭素鉄源事業の本格的な検討を行うと発表した。同国ドゥクム特別経済地区での事業用地確保と現地関係者の協力体制確立にめどが立ったという。年産500万トンの直接還元鉄製造を検討している。

将来的には水素への転換、CCUSの活用も検討

直接還元法では主に天然ガスを使用して鉄鉱石を還元する。コークスを使わないため高炉よりもCO2の排出量を抑えられる。両社は神戸製鋼所が保有するMIDREXプロセスを活用した直接還元鉄HBI(熱間成形還元鉄)の製造・販売の事業化について検討を進めてきた。

MIDREXプロセスでは、天然ガスを改質した水素リッチガスまたは水素を還元剤として、粉鉱石を加工したペレットなどをシャフト炉で還元し、還元鉄を製造するもの。水素リッチガスを還元剤として使用することで、高炉法と比較して製鉄工程でのCO2排出量を最大40%削減できる。

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