「GX脱炭素電源法」成立、再エネ利用拡大へ 原発は60年超の運転も可能に

原子力発電所の運転期間を実質的に60年超に延長することなどを盛り込んだ「GX脱炭素電源法」が5月31日、参院本会議で可決し成立した。
「GX脱炭素電源法」は、原子力基本法・原子炉等規制法・電気事業法・再処理法・再エネ特措法の改正案5つを束ねたもので、既存の原発を可能な限り活用しながら、電力の安定供給と温暖化ガスの排出削減の両方を目指す。
再エネ導入拡大と原子力活用を柱とした新法
同法は、2月10日に閣議決定された「GX実現に向けた基本方針」に基づき、以下2つを柱としている。
- 地域と共生した再エネの最大限の導入拡大支援
- 安全確保を大前提とした原子力の活用