大成建設ら、500kW級・小型P2Gシステム開発 建材工場に初導入

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大成建設(東京都新宿区)、東レ(同・中央区)、東京電力エナジーパートナー(同)は2月26日、山梨県とともに、大成ユーレック川越工場(埼玉県川越市)に、再エネから水素を製造するシステムを小規模パッケージ化した「500kWワンパックP2G(Power to Gas)システム」の第1号機を設置したと発表した。都市ガス(LNG)による蒸気ボイラーの稼働時間を削減し、脱炭素化を目指す。

「やまなしモデルのP2Gシステム」実証への適用も

同システムは、電力の変動に追従しながら水素を製造できるのが特徴だ。今回の取り組みでは、工場内に設置した太陽光発電設備の電力を用いて、同システムを運転し、水の電気分解によりグリーン水素を製造。水素ボイラー燃焼で得られた熱を建設用コンクリート部材「プレキャストコンクリート板」の製造における養生工程に利用する。これにより、化石燃料による蒸気ボイラーの稼働時間を低減させる。

また、大成建設は同システムに合わせて、蓄電池設備と太陽光発電設備を統合制御するエネルギーマネジメントシステム(EMS)を開発し、再エネの余剰電力を有効活用する「やまなしモデルのP2Gシステム」の実証に生かす。

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