太平洋セメント、CO2吸収・硬化セメント系材料開発

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(左)「カーボフィクスセメント」の外観、(右)「カーボフィクスセメント」を使用したインターロッキングブロック(出所:太平洋セメント)
(左)「カーボフィクスセメント」の外観、(右)「カーボフィクスセメント」を使用したインターロッキングブロック(出所:太平洋セメント)

太平洋セメント(東京都文京区)は9月20日、CO2吸収・硬化セメント系材料「カーボフィクス(R)セメント」の開発に成功したと発表した。同材料は、セメント製造段階でのCO2発生量が少なく、また、CO2と化学反応することで硬化し所定の強度を発現するという。

カーボフィクスセメントは、ポルトランドセメントの構成鉱物の一つであるβC2Sを主要鉱物として、アルミネート相を含む材料。ロータリーキルン等の、ポルトランドセメントを製造している既存の設備で製造できる。一般的なポルトランドセメントよりも酸化カルシウム(CaO)含有率が低く、より低温でクリンカを焼成する。このため、製造時のCO2排出量を削減できる。製造時のCO2排出量削減に加え、硬化時のCO2吸収をあわせることにより、大幅なCO2削減を実現するという。

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