豊田自動織機、自動車用エンジン証試験でも不正　トヨタ10車種が出荷停止

豊田自動織機（愛知県刈谷市）は1月29日、フォークリフト・建設機械用エンジンの国内排出ガス認証不正に関する調査の結果、新たに自動車用ディーゼルエンジン3機種で不正行為が確認されたと発表した。トヨタ自動車の「ランドクルーザー」などに搭載されており、トヨタ自動車（愛知県豊田市）は同日、対象となる10車種の出荷を一時停止することを明らかにした。

トヨタ・日野が開発を委託するエンジンで不正行為

トヨタ自動車と日野自動車（東京都日野市）は、豊田自動織機に自動車用ディーゼルエンジンの開発を委託している。今回、委託した自動車用ディーゼルエンジン3機種と1機種の出力試験において、違反行為が判明した。

豊田自動織機は出力試験時、量産用とは異なるソフトを使ったECUを用いてエンジンの出力性能を測定し、測定する数値が安定するよう、バラつきを抑えて報告していた。