日本製鉄、CO2から有用化学品を製造 微生物利用

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微生物を利用してCO2から化学品や燃料の原料になる中鎖脂肪酸を製造する(出所:日本製鉄)
微生物を利用してCO2から化学品や燃料の原料になる中鎖脂肪酸を製造する(出所:日本製鉄)

日本製鉄(東京都千代田区)は7月22日、豪州企業のアーバンユーティリティ社、クイーンズランド大学(豪州)と共同で、微生物を利用してCO2から基礎化学品を製造する研究開発に着手したと発表した。

この取り組みは、オーストラリア研究会議が公募する連携プロジェクト(ARC Linkage Project)で、日本製鉄はこの分野で先駆的な研究を行っているクイーンズランド大学を研究代表として参画する。実施期間は2022〜2024年の3年間。予算は515,725豪ドル。

同研究開発の研究代表者であるクイーンズランド大学のBernardino Virdis博士らの研究チームはこれまでに、微生物によるCO2を原料とした中鎖脂肪酸の合成に成功した実績がある。同研究開発では、プロセスの最適化およびパイロットプラントでの検証を行い、実証段階への道筋をつくることを目指す。

燃料、飼料添加物、医薬品などの原料となる基礎化学品の開発

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