三菱重工エンジニアリング(横浜市西区)は7月1日、太平電業(東京都千代田区)から受注した小型CO2回収装置の商用初号機が本格的に稼働を開始したと発表した。同装置は広島市の複合機能都市「ひろしま西風新都」にある出力7,000kW級のバイオマス発電所に設置。回収したCO2を構内で利活用することでカーボンネガティブ発電所が実現したとしている。
同装置のCO2の回収能力0.3トン/日、設置面積は全長5m×全幅2m。コンパクトで汎用性の高い標準設計をベースとしたモジュール化を実現し、製造工場からのトラック輸送と設置を短期間かつ容易に行うことが可能になったという。排ガスから回収されたCO2は、構内の農業ハウスでトマトやイチゴ、レモンの栽培に活用される。