富士フイルム　欧州地域での資源循環を促進する生産拠点をオランダに開設

富士フイルムビジネスイノベーション（東京都港区）は5月29日、FUJIFILM Manufacturing Europe （オランダ）の敷地内に、欧州地域での資源循環を促進する生産拠点「Circular Manufacturing Center （サーキュラーマニュファクチャリングセンター）」を開設した。欧州で販売する複合機の使用済みトナーカートリッジを回収し、新品のトナーカートリッジに再生する計画だ。6月より稼働を開始する。

この拠点では、全電力を敷地内の風力自家発電と風力発電業者からの購入で賄っており、使用電力由来のCO₂排出を実質ゼロとした生産を実現する。また今後は、トナーカートリッジの回収・再生にとどまらず、複合機・プロダクションプリンターのスペアパーツの再生や、再生機の生産へと再生対象を順次拡大する計画。欧州の中心地に位置しており、使用済み商品の回収及び商品を販売する輸送効率の観点からも資源循環を促進する生産拠点としても適している。