環境 新製品:小型オゾン水製造装置「TK-25」/カネコ

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コンパクトで移動可能な清掃用オゾン水製造装置

オゾン製品の開発を手がけるカネコが、コンパクトで移動可能な清掃用のオゾン水製造装置「小型・高性能オゾン水製造装置 TK-25」を発売した。

オゾン水には強力な酸化作用がある。細菌の細胞膜を酸化して破壊するため、従来使われている塩素系やアルコール系の除菌剤に比べて、短時間で効果的に除菌や脱臭ができる。また、塩素系殺菌剤のように、被殺菌体と反応して人体に有害なトリハロメタンを発生させることもなく、塩素臭のような臭いが付着することもない。さらに、使用後のオゾンは自己分解して酸素に戻るため、残留性もない。除菌後の洗浄工程も不要で、処理時間の短縮や水の節約にもなる。

小型オゾン水製造装置「TK-25」

つまり、オゾン水を使えば、人体にも環境にも優しく、経済的で効果的な除菌や脱臭ができるというわけだ。最近では、上下水道の滅菌・脱臭、衛生環境が重視される食品加工工場や外食産業や病院、畜舎の脱臭といった農業分野から半導体洗浄などハイテク分野まで、多岐に渡り活用されている。

カネコのTK-25は、酸素濃縮機が空気中から高濃度酸素を取り出し、オゾンを精製する。空気ボンベを搭載しておらず、幅50cm×奥行き80cm×高さ90cmのコンパクトサイズとなっている。可動式キャスターつきなので、どこでも簡単に運ぶことができ、飲食店の厨房などの狭い場所にも設置できる。

使用時は水道の蛇口にホースで接続するだけで毎分最大25リットルのオゾン水を精製する。オゾン水の濃度は最大3ppmで、耐性菌や浮遊菌、落下菌を迅速かつ効果的に撃退することができる。

価格は約120万円。同社の担当者は「高性能なのに低価格な自信作」と胸を張る。カネコでは、初年度の販売台数50台を目指している。

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