環境 新製品:携帯型太陽電池「バイオレッタ ソーラーギア VS12」/太陽工房

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防水・防塵仕様で耐久性に優れた携帯型太陽電池
ベランダから極地まで、あらゆる環境下で電源として活躍

小型太陽光発電システムの専門メーカー太陽工房は、市販品では世界初のフレキシブル型球形シリコン太陽電池パネルを採用した汎用携帯型太陽発電システム「バイオレッタ ソーラーギア VS12」を発売した。
※2009年10月1日現在、同社調べ

バイオレッタ ソーラーギア VS12

バイオレッタ ソーラーギア VS12


同製品は、最薄部わずか1.6mmの、薄型で割れないフレキシブル型球形シリコン太陽電池パネルを採用。フレームは安全性の高いソフトなシリコン製で、家庭のベランダから極地まで、世界中のあらゆる場所に気軽に携帯できる、メンテナンスフリーの屋外電源だ。

すでに実用化されている、アモルファスシリコン太陽電池セル搭載のフレキシブル型太陽電池パネルは、出力や価格といった面から、軍など特殊な分野でしか使用されていない。同社では、産業用や業務用に加え、一般家庭の庭やキャンプ場などで気軽に使用できる太陽光発電システムの開発に取り組んできたが、日常使用する中で、落下や衝突時の対人安全性、運搬時の利便性などに課題が残っていた。

バイオレッタ ソーラーギア VS12は、クリーンベンチャー21開発の球形シリコン太陽電池セルと、太陽工房の技術が出会い、変換効率(出力)、耐衝撃性、価格などの課題を克服し、一般向けに広く活用できる太陽発電システムとして誕生した。太陽光で12V蓄電池を充電して、AC100V(コンセント)、DC12V(シガーライターソケット)、DC5V(USB)の3種類の端子から出力し、各種モバイル機器をはじめ幅広い電気機器に給電できる。安全性に優れており、航空輸送も可能なほど。電池格納部は高い防水・防塵性を持ち、天候に関わらず屋外に設置できる。活用範囲は広く、業務用、防災対策用、レジャー用、日常用などさまざま。別売りの「DCパワーケーブル」で電池格納部同士を接続すれば、給電容量の倍増も可能だ。

同社では将来、バイオレッタ ソーラーギア VS12を、世界中の無電化地域で家庭用独立電源として普及させることを目指しており、今後は原価の低減と改良に取り組んでいく。

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