環境 新製品:CO2冷媒によるディーラーデスククーリングシステム/くろがね工作所

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日本初!CO2冷媒によるディーラーデスククーラー
従来システムに比べ、消費電力を最大で30%削減

株式会社くろがね工作所は、日本初のCO2冷媒によるディーラーデスククーラーを、JPモルガン証券とJPモルガン・チェース銀行東京支店に納入した。納入したのは、くろがね工作所と提携する英国TROX AITCS社製のCO2ディーリングデスククリーングシステム「CO2OLdesk」で、CO2を冷媒にしてサーバー排熱を吸収する。冷媒として使用するCO2は火力発電所などで排出される副産物なので、CO2の削減にも貢献することになる。

CO2冷媒によるディーラーデスククーリングシステム

CO2冷媒によるディーラーデスククーリングシステム


最新のPCを大量に24時間稼動させるディーリングルームでは、デスク1台あたりのPC定常発熱負荷は、最大で1,200W程度になることもあり、従来の天井給気空調方式では机下の高負荷PCの冷却要求に対処できない。さらに空気循環量の不足からくるPCのオーバーヒートや、ディ-ラ-の作業環境悪化による生産性の低下といった問題が顕在化しており、高性能な冷却システムへのニーズは高いという。

CO2を冷媒とする同システムは、同等の水冷却システムに比べ、最大で30%の消費電力を削減できる高効率なシステムだ。

また、TROX AITCS社は、CO2冷媒を採用したサーバーラック冷却システムも製品化している。英国では、高密度ブレードサーバーを収納する20~30kWクラスのサーバーラックにこの冷却システムを設置することで、デ-タセンタ-消費電力の削減を行っているという。

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