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環境 新製品:特殊ウレタン樹脂の地盤改良工法/アップコン

環境ビジネス編集部

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床沈下修正工法で好評な特殊ウレタン樹脂
地盤改良工法に応用し、短工期・手軽さをアピール

アップコンは、東京都市大学と共同で、フロン・代替フロンを発生しない、完全ノンフロン材からなる特殊ウレタン樹脂を使った地盤改良の新工法を開発した。

そもそも同社は、この特殊ウレタン樹脂による床沈下修正工法を展開してきた。“地震大国”日本では頻繁に地殻変動が起こっており、軟弱な地盤では、知らないうちに建物の床が傾いていた、床下の地盤が沈下してしまっていた、ということも珍しくない。このような場合、一般的には、コンクリートを壊して打ち直す「コンクリート打ち替え工事」が行われる。その場所が工場や倉庫、店舗などであれば、営業を中止して建物内の荷物を運び出し、施工のためのプラントを設置し、機械を搬入して作業が始まる。そのため工事には時間もコストもかかってしまう。だが、同社が提供する「特殊ウレタン樹脂による床沈下修正工法」は、一般工法で10日かかる工事がわずか1日(同社比)と、驚くほど短期間だ。


その鍵を握るのが、特殊ウレタン樹脂だ。まず、沈下した既存のコンクリート床に小さな孔を開け、そこに独自開発の特殊ウレタン樹脂を注入する。すると注入された樹脂は発泡し、その発泡圧力で床下からコンクリートを持ち上げて元に戻す。特殊ウレタン樹脂の最終強度が発現するまでの時間はわずか15分。

特殊ウレタン樹脂

特殊ウレタン樹脂


コンクリートを打ち替えないので養生期間は必要ない。また、注入ホースと数人の作業員のみで作業でき、大型プラントの設置も不要だ。更に、工事中は騒音・ほこり・振動がほとんどなく、床を壊さないのでコンクリート塊の産廃も出ない。時間がかからないうえ、工場などの業務を止めずに工事ができると好評を得ている。

今回開発された地盤改良工法は、この特殊ウレタン樹脂を使って既設構造物下の軟弱地盤を修正するというもの。軟弱地盤に孔を開け、原地盤に特殊ウレタン樹脂を注入して発泡させ、ウレタン硬化体の摩擦力が加わった複合地盤を形成し、上載構造物を支持する。既設の建物床下の改良だけでなく、軟弱な宅地地盤改良も可能だ。

特殊ウレタン樹脂の地盤改良工法
特殊ウレタン樹脂の地盤改良工法

 
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