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環境 新製品:ビニールハウス用の排熱回収システム「MDIエアヒーター」/MDI

環境ビジネス編集部

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ボイラー排熱を75%回収し、燃料費15%削減
金属腐食対策も行い、高効率・低コストの排熱回収システム

MDIは、ボイラーの排熱を利用して空気を暖める「MDIエアヒーター」を発売した。ビニールハウスなどの換気排熱用途向きで、ボイラーの排熱を約75%回収。回収した排熱は、インナーコアを装着したアルミ製の熱交換器の中に冷気と交差するように通して空気を暖め、ビニールハウスの温度管理などに有効利用する。

化石燃料を使用するボイラー機器の省エネや温暖化対策を行うには、このような排熱回収熱交換器が必要となる。だが、その性能を高効率化しようとすると、排ガスの凝縮成分による金属腐食が問題となる。チタンなどの高価な材料を使えば解決できるが、高コストになってしまうというデメリットがある。一方、鉄やステンレスを使うと価格が抑えられるが、熱伝導性が低いため、機器が肉厚になってしまう。更にこの場合、腐食問題に加え、排気ガスの回収効率の低下という課題点も残る。温度が十分下がらないまま外に排出されるため、温暖化防止効果が得られないのだ。

MDIエアヒーター

MDIエアヒーター

MDIエアヒーター(取り付け後)

MDIエアヒーター(取り付け後)


新開発のMDIエアヒーターは、自動車のインタークーラー技術を応用し、アルミフィンをロウ付けした肉厚の超高効率インナーコアを採用。自動車の技術を応用することで開発コストが抑えられ、低コストと高効率を同時に実現した。排熱処理量は毎時最大3,000m3。180℃以下の排熱に利用できる。腐食がはげしい現場では、交換可能なコアを準備すれば長期運転も可能だ。

同社の実験では、排熱温度が160℃の場合、19℃の外気を90℃に加熱し、排ガスを50℃まで冷却して排出。燃料費は約15%削減することができた。ガスによる腐食の問題についても、MDIエアヒーターのインナーコアは本体から簡単に取り外して洗浄でき、一定時間の腐食環境で使用できる設計になっている。

価格は大型が40万円で小型が30万円。インナーコアは3年ごとの定期交換が必要で、交換器単体価格は、大型が8.5万円、小型が6万円。同社では初年度500台の販売を目指している。

 
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