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環境 新製品:完全回転バランス型シリンダー装置/K.R&D

環境ビジネス編集部

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エネルギー消費量20%減・騒音が1/5のコンプレッサー
不可能を可能にした新技術で、自動車用・家電用などに売り込む

モーターの設計・開発を手がけるK.R&Dは、高効率で静音性に優れたコンプレッサーを開発した。

「完全回転バランス型シリンダー装置」と名づけられた新開発のコンプレッサーは、エネルギー消費量が従来品の約20%減、騒音は5分の1に抑えられる。その静かさはどの程度のものなのか。同社取締役社長の小松文人氏によれば、従来の小型コンプレッサーを木製の机の上に置くと、ガタガタと音をたてながら振動するが、新開発のコンプレッサーは動くことなく静かに一定の場所に止まっているという。「毎分3千回転させても非常に静か」と、小松氏は胸を張る。

完全回転バランス型シリンダー装置1
完全回転バランス型シリンダー装置2

完全回転バランス型シリンダー装置


省エネと静音性を実現したのは、名前にもつけられている「完全回転バランス型」という構造。回転部分が全て中心に対して等速回転運動をしており、その等速回転運動の組み合わせで作られる直線往復運動を活用。効率よく滑らかな回転を可能にして、エネルギー消費量と騒音を抑えることに成功した。実はこの構造、一般的には不可能と思われていた構造で、「知識のある技術者ほど頭が混乱するだろう」と、小松氏。「できるはず」という信念を持ち、失敗を繰り返し、粘りに粘った末、製品化することができたという。

新開発のコンプレッサーの最小サイズは4cm×4cm×3.5cmと手で持つことが可能なサイズ。大きなものは、ルームクーラーや冷蔵庫をはじめ、自動車のハイブリッドエンジンや船舶のエンジンなどにも活用できるという。 

同社は今後、コンプレッサーメーカーや自動車メーカーなどに本格的に売り込んでいく方針。近い将来、騒音がほとんどしない冷蔵庫やクーラーが誕生するかもしれない。

 
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